この鯉は池の鯉なんだけど
本当に池を泳いでるのかなぁ
こうやって見たら
空を泳いでるみたいでしょ
鯉には池とか空とか
全く関係ないのかもしれないよ
それに気がついた人が
鯉のぼりを作ったのかもね
え？話が飛びすぎ？
ゴメンゴメン
でも、本当にどこを泳いでるんだろう
一つの宇宙なのかもね

（池に反射したもの達シリーズ　番外編）

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晩夏の林の中で
抜け殻と鳴いてるセミを見つけたんだ
抜け殻はこいつのじゃないけどね
もうすぐこの夏の役目を終え
ひと夏の思い出として
しばらくの間眠るんだよ
土の中に
僕らの心の中に
そしてまた来年
みんなの新たな思い出を刻むまで

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象の目って
体のわりに小さいよね
象の目を見るといつも思うんだけど
とても悲しそうだよね
なんでなんだろう
別に象は悲しくないのにね
見てる僕の気持ちが
悲しく見せてるのかな

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セミの抜け殻のことを
空蝉とも呼ぶんだ
この世のことも
空蝉って呼ぶんだよ
こっちは当て字なんだけどね

セミの抜け殻の目の部分をよく見てごらん
綺麗に透けてるんだよ
ここから蝉が長い期間じっと土の中から
この世や空を見てたから
それで空蝉
勝手に考えたっていいだろうけど
僕らはこの世で羽化はしても
抜け殻になっちゃいけないね

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くもの巣って聞いただけで
ひょっとしたら「やだぁー」って
言われちゃいそうだけど
そういわないでよく見てね
くもの巣は芸術なんだよ
日の光が当たる角度によって
綺麗な色を見せるんだよ
これはまるで
「森の宝石箱や～」
って言いたくなるからさ
ちゃんと見てくれてる？

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春が来て夏に向かうと
蝶が飛び回る季節
こいつはツマグロヒョウモンていうんだ
留まった所にそぉっと近寄って
脅かさないように撮らせてもらった
ちょっと気にしてみてるとよく見かけるんだよ
よくみてごらんよ
こいつらすごいんだよ
1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったんだ
それが今では北関東まで定着したんだって
温暖化の影響かな
生き物の力ってすごいよね
こんなに小さな身体で徐々に生息域を広げてるんだよ
本当にすごいよね

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